前回は、いくつもの「感動」事例をモデル化してみたのですが、今回は、企業活動としての「感動」モデルを分類してみます。
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実は、このように素敵な「感動」という要素をビジネスに取り入れている企業がいくつもあります。
これらの企業を手法別にまとめてみると以下のようになります。

1つ目が「商品に反映」(感動商品)していくパターンです。
これは今までになかった(想像できなかった)商品を産み出して「ああ、こんなものがあるのか、こんなものが欲しかったんだ」という「感動」を創り出してゆく「開発コンセプト」において感動を追及するパターンと、質感や音、デザイン、乗り心地等で「ジ〜ン」「ウルウル「ドキドキ」するようなものを創りだして人間の「五感」へ訴えてゆく「感性品質的」に追及していくパターンがあります。
2つ目が「場/コンテンツを提供」(ハレの場を提供)していくパターンです。
「場」を提供するものではテーマパークや音楽イベント、そしてスポーツイベント等がこの手法の代表例で、その他には旅行もこの分野に入ります。これらの特徴は特別の場を設定し、その場でライブな体験を提供し「感動」へと巻き込んでゆくものです。「コンテンツ」を提供するものでは、映画・ドラマ・ドキュメンタリー等があげられます。これらはいろいろな感動体験・物語を視聴者が受け止めるというもので、その内容に視聴者が「感動」「共感」してゆくものです。
3つ目が「サービスに反映」(感動サービス)していくパターンです。
これは、ホテルの接客サービスや化粧品のカウンセリングサービス等に代表される、接客を中心とした人的なサービスによるもので、基本的に1対1の真心サービスにより、お客さんを「感動」へ導くものです。また、これらを支えるもの(ベース)として、お客への個別対応を可能とする「顧客カルテ」やお客様への個別おもてなしサービス(バースデイカードやプレゼント、ハッピーバースディの合唱等)、またサービス基準やサービスプランへの反映といったことがあげられます。
上記2種はどちらかといえばメーカーさん側が中心になって行うことが中心なのですが、この3つ目は個人レベルから、すぐにでも実践可能なことではないでしょうか。(但し、この「感動サービス」を組織として展開してゆくととても強力なパワーを発揮することは言うまでもありません)
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